そこには何もない

2013年2月9日
こうやって汚物のような文章を吐き出すだけで私はちょっと楽になれる。力の篭らない右手で、こうやって数字キーをカチカチするだけ。視界で緑色の光が跳ねる。嘘が混じってもいい。思いついたままに、思考を書くだけ。吐き出す術を知らなかった頃は、この感情を持て余しているように、いつも熱にうなされるようにのたうっていた。だから、頭も壊れていった。自分の中で渦を巻く、生ゴミの匂いで咽返るようだった。死の引力、私を絶え間なく誘い寄せる引力、それに反発するように私は、背を向けてみる。背中で後悔が揺れる。

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